ETFはなんとなくわかったけど、銘柄がいっぱいある…
どんな銘柄があって、どれを選べばいいか、分からない💦
という疑問について考えていきます
米国ETFがいいですよ!と言われて、銘柄などが山のようにあって、選べない、という状況によく陥ります。そこで、ETFをグループ分けすることで、銘柄の理解をふかめようというのが本記事です
・米国ETF(株式)を3つのグループで考える
・3グループの理解で選び方の全体像が分かる
・グループごとのおすすめ銘柄
この記事では、3つのグループにわけて考えることにしました。グループといっても、株式への投資ファンドのグループ分けで、債券や不動産などは今回はのぞきました
しかし、株式に対する投資がETFでもメジャーであることから、まずはこの部分から理解していただけたら嬉しいです
ちなみに、「そもそもETFってナニソレ?」というひとはこちらの記事からどうぞ!

ETFを理解する3グループ

この記事では、ETFを3つのグループにわけて考えます。それが
- S&P500連動(米国株式)
- 全世界株式
- 高配当株
です
順番に、どういうものかをみていきます
S&P500連動
S&P500という、米国を代表する500の会社の株で構成する指標です。ざっくりと理解するのなら、500の会社の平均値と思ってください。
このような指標に連動する投資方法をインデックス投資といいますが、「いんでっくす?ナニソレ?」という方はこちらの記事を参考にしてください

S&P500の中身って?
S&P500は米国を代表する500社、といってもあんまりイメージわかないと思います(僕はわきませんでした)。
なので、S&P500のトップ5社をみてみます
- アップル
- マイクロソフト
- アマゾン
- フェイスブック
- グーグル
知っている会社ばっかり!(笑)(ちなみに、グーグルの会社は「アルファベット」という名前ですが、ここでは分かりやすくするために、グーグル、と書きました)
つまり、S&P500連動のETFを買うということは、アップルやマイクロソフトなどに一気に投資できる、ということです
S&P500ってすごいの?
S&P500ってすごいんです(笑)なんせ、米国のチョー有名企業をカバーしているわけですから。とはいっても、実際どれぐらいすごいの?が分からないと思うので、みていきます
S&P500に連動するVOOというETFの価額の推移です。10年前に$10000分買ったら、現在は$35142ですよ!ということです。つまり10年で3.5倍です!
一般に株式の利回りは年率5%なので10年で約1.6倍ですので、地合いが良さはあるものの、S&P500の成長はまさに「すごい!」ですね!
でも、値下がりすることもあるんでしょ?
S&P500がすごい!といっても、もちろん値下がりすることもあります。最近ではコロナショックもありましたし、ITバブル崩壊、リーマンショックなど、ガクン!と下がっていることもあります。
ただ、いずれにしてもいえるのが暴落したあと長くても2,3年たてば戻っています。つまり、長期的にずーっと持っておくこと前提にしやすく、下がっても落ち着いてみれるんです
これは、精神面からみても、うれしいですね
というのが、S&P500連動のETFでした!
- S&P500連動は堅調に値上がりするので安心できる
- 手数料も安い
全世界株式
S&P500はアメリカの企業のみですが、世界を見渡してひろく投資するのが全世界株式です。アメリカだけでなく、イギリスやフランス、また中国、韓国など幅広く、です。全世界=オールカントリーを略して「オルカン」と呼ばれたりします。
世界に広く分散したい人むき
S&P500は米国500社に投資しますが、全世界株式の代表のVTであれば世界約8000社に投資します。広く投資したい!という人にむきます
広く投資したほうがいいの?
一般に投資対象をせまくしたほうがリターンが大きく、ひろげるとリターンが小さくなります。S&P500と比べるとリターンは小さい傾向にあります
じゃぁ、広くしないほうがいいんじゃ?
リターンが小さくなったとしても、広く投資するメリットがあります。それがリスクの分散です。
たとえば、S&P500に全ツッコミで投資をしていた場合、もしアメリカが壊滅してしまったら投資資金がすべて紙クズになります….
分散しておくと、アメリカ壊滅となっても、イギリス株、フランス株など他国の株ががんばってくれます
結局どっちがいいの?
リターンとリスクをどう考えるか?なので、個人の考え方で答えはかわります。僕自身の回答としては、「S&P500のほうが好き」です。
理由は、
- 全世界株式、といってもアメリカ株の比率が多くなるのでS&P500と似たような値動き(リターン)に落ち着くことが多い
- それでいて、手数料はS&P500連動のほうが安い
- おそらく100年以内にアメリカが消失することはないだろう(笑)
だからです。
あなたはS&P500と全世界、どちらが好みですか?
- 全世界株式は、世界中の幅広い企業に投資する
- 一般的にS&P500に近い動きをする
高配当株
S&P500も全世界株式も、投資範囲の違いはありますが、リターンが期待できる会社で投資をするという点では同じでした。それと毛色がちがうのが高配当株です
ETFには配当金(分配金)という「おこづかい」をもらうことができますが、「おこづかい」が多めにもらえる会社に投資をするのが高配当株投資です
お金もらえるほうがいいんじゃない?
お金をもらえるならいいじゃん!と思いますが、実は待った、です。そのおこづかいはどこから出てるの?と考えると、ETFさんが自分の身を削って出してくれてるんです
つまり、配当金をたくさん出せば出すほど、そのETFの資金が減るので価値が下がるということになります。
そのため、すべてを加味したトータルリターンは高配当株銘柄よりも、S&P500や全世界株式のほうが良いです。
高配当株投資はイミないの?
高配当株のメリットは分配金がもらえることなので、トータルで少なくなっても、現金が欲しいという人むけです
僕自身のオススメとしては、S&P500や全世界などのETFをしっかりと買っておいて老後資金はほぼ大丈夫!まで行ったら、おこづかいをもらうために高配当株も組み入れていく、という感じです
最初から高配当株にエネルギーをそそぎすぎると、資産形成のスピードがおそくなるのでオススメはできません
- 高配当株投資は、トータルリターンは下がるので資産形成に向かないが
- 現金が欲しいフェーズになればオススメ
グループ分けで考えやすくなる

ETFを3つのグループに分けることで、考えやすくなります。もう一度まとめなおすと
- 1つの国(今回はアメリカ)
- 全世界
- 配当金狙い
こんな感じですね
ETFいろいろあるけど分からない!となっていたとしても、グループ分けすることでイメージがしやすくなり、商品を選ぶ時も、「今回は全世界株式を買いたいから、全世界株式の中ではコレだな」というふうに選びやすくなります
おすすめのETF銘柄

グループ分けがわかったところで、独断と偏見による、それぞれのオススメ銘柄を紹介します
S&P500ならVOO
S&P500ならVOOがイチバン好きです
他にはIVV、SPYが有名です。それらと比べるとVOOは手数料が安いんです。VOO、IVVの経費率は0.03%、SPYは0.09%。誤差レベルですが、手数料は安いほうがいいです
VOOとIVVは手数料は同額でともに激安ですが、VOOの方が純資産額が多いです。つまり何かあった時の耐える体力が強いということです。
ということもあり、VOOがイチバン好きです~
全世界ならVT
全世界株式ETFを買うなら、僕はVTを選びます。ほかにはACWI、SPGMがありますが、手数料はVTが最安です。経費率はVT 0.08%、ACWI 0.32%、SPGM 0.09%となっています
3つとも全世界に幅広く投資をしているのですが、それぞれ指標が違います。指標が違いますが、リターンはほぼ同じなので、手数料で決めてしまってOK、と思うのでVTを推します
高配当ならSPYDかな?
高配当の場合は、答えに迷いますが、今回はSPYD推しということにしました
他の候補は、VYMとVIGです。配当金利回りは、だいたいSPYDは4%ほど、VYMは3%ほど、VIGは2%ほどです。
SPYDはS&P500のうちで、高配当なもの80銘柄が選ばれているのですが、分散という意味では薄いです。つまり大きな波があった時に下落のリスクは注意です。
安定性をもとめるなら、VYMとVIGほうが上。トータルリターンという点ではVIGがイチオシですが、配当金狙いならSPYDかな、と思いました
というわけで、まとめます!
- 株式に対するETFは米国(S&P500)、全世界、高配当の3グループで考えると分かりやすい
- 手数料・リターンという点ではS&P500連動がおすすめ。リスクをもっと分散したい人は全世界、現金が欲しい人は高配当株投資
- ETFの銘柄としては、S&P500ならVOO、全世界ならVT、高配当ならSPYDがおすすめ!
以上、参考になればうれしいです!
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おすすめのひとつはSBI証券です。楽天も捨てがたいのですが、ETFという点で考えると、自動買い付けのあるSBI証券に軍配があがります
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